『不良率が減らないとお嘆きのメーカーの方へ』
1.『物づくりは人づくり』にこだわります。
どんなに機械の精度や加工技術が進歩してもそれを使いこなすのは人ですね。
確かな技術や知識の裏付がない作業者が機械を操作しても安定的によい製品がつくれないのはあたりまえです。
ですから、プラスチックの基礎知識や金型の知識に加えて、射出成形機の外部機関による操作実習や機械の故障診断、設備・金型の保守管理等、総合的な教育を実地指導、OJTを通じてきめ細やかな指導を行い、プラスチック製造のプロフェッショナルを育成しています。
また、製品の検査や箱詰めなども基本的には人が行うため、作業標準類を整備して教育訓練で力量をつけた作業者が行っていますが、実際は標準作業ができるだけではまだ本当の一人前とは言えません。
いわゆる『いつもと違う』と言った製品の変化や異常に対して敏感に気づく観察力や判断力が必要となります。過去トラや不良事例を活用した品質会議を開催してさまざまな要因でできる不良を予測するための検査能力を育てています。
ちなみに検査のパートさんでは社歴10年以上、なかには20年以上の方も複数在籍しています。これらのベテランの検査に対する厳しい姿勢を若手の方も自然と見習い習熟していきます。そのためには人が定着する働きやすい環境やチームワークの良さがとても大切になります。
物づくりの基礎を支えるのは経験と知識に創意工夫や改善を加えていく人・組織を大切にする思いがある人を大切にして育てていけば、おのずと良い製品やものづくりができる社風が作りあげられていきます。
人づくりを行っていうことが良いものを作ることにつながっていくのです。
2.『構想・図面作成段階から相談や提案』にこだわります。
プラスチックは素材により何倍も価格が違うものもあり、また少しの形状変更で金型費用が大幅に安くなることも多いものです。構想段階での相談は価格だけでなく、工期の短縮にもつながります。
特に製品形状については複雑な形状や金型から単純に抜けない形状(いわゆるアンダーカットなど)を減らしながら形状構想することで、金型費用はもちろんですが、部品の加工費も大幅なコストダウンが見込めるケースも多いです。
3.『不良品納入ゼロ』にこだわります。
つくりこみ段階での不良ゼロと全数検査の徹底による確認を確実に実施しています。
また 品質マネジメントシステムの運用により 製造ロット保障と高いトレーサビリティーを実現してお客様に安心を与えることにこだわります。
当社は毎年のことですが、全ての客先に対して不良は限りなくゼロに近い状態を継続しています。よくお客様から質問があります。
「不良を作っていないのか?」あるいは「検査で全て抜いているのか?」と言った質問です。おそらくどちらも正解です。基本的に成形完了段階での不良率は限りなくゼロに近いはずです。だったら全数検査はいらないのでは?答えはNO!です。
なぜなら、たとえば製品のゴミや油がついていたらどうか?キズはどうか?など 仮にどれだけ完璧なものを成形していたとしても、成形工程だけでこれらが完全になくなったと保証できるはずはありません。仮に高度な検査ロボットがあったとしてもいわゆる想定外の不良には対応できません。ですから完全なものを作り、なおかつ全数検査をしなくてはならないのです。