2020年7月1日からプラスチック製買い物袋の有料化が全国一律でスタートしましたね。新型コロナウイルスの真っただ中でもあり、有料レジ袋については、正直ノーマークだったのですが、コンビニへ行った際にレジの担当の方とのやり取りで有料化に気が付きました。
店員さん「レジ袋は必要ですか?」、私「はい」、店員「有料となりますがどうされますか?」、私「じゃあ、いりません」....そうか、レジ袋は有料になったんだなといった感じに気が付きました。
そして、次からはエコバックを準備してコンビニへ行くことにした。店員さんに対してはエコバックを見せて、「レジ袋はいりません」と答えたまではいいが、店員さん「袋詰めは自分でやってください」とのこと。
新型コロナウイルスの感染防止のため、店員さんはお客さんのエコバックに触れないように店から指導されているかのようだ。以前であれば、店員さん「暖かいものと冷たいものと分けますか?」と丁寧に二つを分けて袋詰めしていたことは、過剰なサービスではあった。
プラスチックは自然に戻らないことから、マイクロプラスチックゴミによる海洋汚染問題や石油製品による地球温暖化などの課題があって、世間では、『プラスチック=悪いもの』という価値観がすっかり定着してしまったようだ。
一方で、自然に還る生分解プラスチックについては、今回のレジ袋有料化の対象外とのことで、今後、これらの材質の利用を拡大する方向にシフトしていくことになっていくのだろう。
生分解プラスチックは、従来は熱に弱い、強度が不足しやすい、コスト高になりやすいなどネガティブな要因により、普及が進まなかったわけだが、レジ袋の有料化により、再び、脚光を浴びる素材になってきたと言える。さらなる需要増加と樹脂メーカの研究開発が進めば、低価格化と高性能化が進むことで新ビジネスへとつながるかもしれない。
ひとつ残念なことは、レジ袋の有料化により、エコバック万引きが急増しているらしい...?? ありえないな。スーパーなどは万引きが増えることは死活問題で倒産する店も出てくるかもしれないので、エコより深刻な社会問題かもしれないですね。
いずれにせよ、国連で採択されたSDGS(持続可能な開発目標)、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標で、『12.つくる責任、つかう責任』、『13.気象変動に具体的な対策を』、『15.海の豊かさを守ろう』などの具体的な目標がある中で、これからモノづくりを行う企業にとって、このような世界的な流れに対応していく姿勢がないと生き残れなくなることは、おそらく間違いなさそうだ。