◎鉄道の人身事故を考える

出典:中日新聞ホームページ

 

先週の2月13日(水)のことですが、JRで名古屋方面に向かうために駅に到着したところ、東海道線の豊橋-大垣間が運転を見合わせていまして、その影響で名古屋で予定していた仕事の予定をキャンセルせざるを得なくなりました。結局、15時くらいから運転再開となったようですが、ダイヤの大幅遅れは夜まで続いてしまったようです。

 

線路内での人身事故ですから、事故をされた方への対応はもちろんですが、警察の現場検証、車両や線路などの安全点検等を含めてすぐには再開できないことはやむをえません。

 

出典:鉄道人身事故データベース

 

事故情報をいろいろと調べていたところ、鉄道人身事故データベースというホームページがありましたので自分の遭遇した事故とそれ以外の情報を見ていてとても驚いたことがありました。

 

まずは、事故の件数の多さで年間で毎年1000件以上発生していることから、日あたり3件のペースでコンスタントに事故が発生していると言うことに加えて、人身事故のため死亡、重体が大半を占めているということ。さらには年齢別でみると20代の方が一番多いということにも少し驚かされますね。

 

近頃、JRだけでなくて名鉄電車でも人身事故が多いなと感じていましたが、この結果を見て件数が多いことは急に増えたわけではなくて、毎年、減っていないことなのだと思いました。

 

物理的に防止するには、駅ホームに落下防止柵などを順次設置してほしいものですし、また、緊急停止ボタンを目立つように増やすなどして、年々でいいから件数を減らすことが必要です。人命に関わるわけですから、税金を投入して行政として行うべき課題だと思います。

 

また、飛び込みなど自ら命を絶つ方も残念ながらいるかもしれませんが、早まった行動を思い留まるようにはできないのだろうか? 未来に希望が持てないなど理由があるかもしれないが、人と話をするだけでも、もしかしたら救われるかもしれない。

 

車は自動運転技術や安全装備が、年々と進歩しており事故防止に役立っているのだから、どうして、電車にも応用できないのかと思いました。

 

たとえば、駅や踏切にカメラやセンサーをつけて落下や侵入などがあれば、停止させることや線路を高層化するなどにより侵入を防ぐなど、いろいろと方法はあるだろう。人命にかかわることであり、重要な社会インフラなのだからぜひそこへ予算を使ってほしいものですね。