◎統計不正はなぜ?

新聞やニュースで厚生労働省の統計不正問題が、連日のように取り上げあれていますが、統計不正はなぜ行われたのでしょうか?

 

統計不正が組織ぐるみなのか?誰の指示で行われたのか?このあたりは保管義務のある議事録を廃棄??しているそうで、真相はおそらくあきらかにされないまま、担当レベルの処分で終わってしまうのでしょうね。

 

『そもそも統計不正がなぜ行われたのか?』 担当レベルの方が自分の身に危険を冒して不正をする理由がありませんから、統計不正をすることで得をする人の指示だと思うのが自然ですね。

 

『統計でウソをつく』で検索すると山のようにいろいろな書籍とか出てきます。統計でウソをつくことは、よくある手法で驚くことでもありません。また、統計を取る人や組織に、最初から統計結果に対して恣意的な意図があれば、統計でウソをつくこと自体は、ごく自然に行う行為だと言えます。

 

つまり、数字そのものを改ざんしたら不正となりますが、都合のいいデータのみ公表するとか? 都合のいいデータを集めてサンプリングすれば必ずしも不正ではなくて??平気でウソがつけますから....

 

最近では、研究論文のデータ不正、建築物の基準違反の偽装など数字を使ったさまざまな不正が横行していますが、根っこは同じで、いわゆるプロや専門家が素人をだますこと、これは、技術者やプロが魂を売るということです。いわゆる有識者と言われる先生方の正義と理性が問われると言えます。

 

太平洋戦争の時代、大本営発表で撃ち落とした戦闘機の数、撃沈した戦艦の数、死者の数など、多くのウソの戦局報道をして、国民を間違った方向へ誘導した苦い経験があるはずです。

 

統計でウソをつく国のレッテルを諸外国から貼られてしまうと、さまざまな政策の効果、業績、株価などあらゆる面で信用を失墜することにつながります。

 

本当のところ、景気はよくなっているのか?知りたいことはこれだけです。