◎3Dスキャナから3Dデータ製作・3D造形まで

3Dスキャナで3Dデータを取得し、3Dプリンタで造形することなど、従来は3Dデータの処理等は専門知識が必要で、難しくて敷居が高いと感じられました。しかし、最近、3Dスキャナが一般的に普及してきており、3Dスキャナ搭載のアプリを使えば、スマホ等でスキャンがとても簡単にできる様になってきました。

 

数年もすると気に入ったものがあればスマホで気軽に3Dスキャンして、アプリで色を塗ったり形状を手直し、3Dプリンタにつないでボタンを押せば、だれでも気軽に3D造形が楽しめる時代....そんなことが普通になるかもしれませんね。一方で著作権や肖像権など違う意味での問題が発生するかもしれません....。

 

3Dスキャナで形状データを取り込むと色調や光沢により、光が反射してしまい、形状データがとれない場合があります。上の画像は、スパナの取得データですが、裏側の面には光が当てられなかったこととスパナ先端は光が反射して形状がうまく取れなかった事例です。

 

スパナの反対側の面と先端部のデータを別に取得して、複数画像を合成したものが上の画像です。画像合成は、PCの処理能力やソフトウェアの進歩でとても簡単かつスピーディにできあがります。

 

できあがった画像は3DCADでデザインに利用したり、3Dプリンタで造形する等のさまざまな目的で使用することができます。また、3Dスキャンデータにより精密寸法測定や3DCADデータと重ね合わせて寸法のズレ(差分)を比較確認することもできるので、品質管理等にも応用が可能です。IOTを駆使した3Dものづくりは、これからまずます進化してより身近になる..そんな気がします。