◎ヒューマンエラーとポカミス対策

ものづくりをしていると昔と違い、職人技や

カン・コツに頼る仕事の進め方ではなく、だれでも

できるように仕事の標準化が求められる時代だ。

 

 

ならば、要領書、手順書等を作り 確実に

できるように教育訓練をする....

そうすれば いつでも誰でもよいものが作れて

不良はなくなるか?

 

残念ながら なかなかゼロにはならないものです。

 

『ポカミス』は『ヒューマンエラー』等と同じような意味で

うっかり、勘違い、ぼんやり、思い込み等 さまざまな

理由で発生します。

 

【ポカミスの事例】

たとえば あるルールに従って

AボタンとBボタンを押す作業があったとする。

ある作業者がAとBのボタンを単純に押し間違えた

場合でも下記のように理由はさまざまだろう。

 

【ポカミスの理由】

 1)AとBの表示を見間違えてしまった

 2)ルールを間違えて覚えていた

 3)判断ミスをしてしまった

 4)Aを押そうとしたところ、近くにある

  Bのボタンに手が当たった

 5)正しく押したつもりだった

 6)疲れで頭がぼんやりとしていた

 

たとえば上の6つの理由がわかったとして

対策はどうしたらいいかを考える....

 

【ポカヨケの事例】←ポカミスをなくす方法

 ポカヨケは上の1)~6)であれば

 1)AとBの表示の色を変える(Aは赤、Bは青等)

 2)ルールを作業者に定期的に再教育する

 3)判断の流れ(フロー)を明確にして再教育する

 4)AとBのボタンの位置を離す

 5)押したらブザーが鳴る、光るようにする

 6)決まった時間ごとに作業者に休憩してもらう

 

ポカヨケを考えることは、不良を減らすだけではなく、

作業者のストレスをなくし、快適な職場になり、

作業効率を上げるなどの効果があります。

 

創意工夫をすることは仕事のやりがいにもつながり

楽しく仕事を進める上で大切なことだと思いますね。

 

一番指導者がやってはいけないことは

作業のミスに対して、ただ感情的になって怒ること

なぜできないの?と問い詰めても解決しません。